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北八ヶ岳。紅葉と池巡り [山]




ようやく秋らしい気候になった10月の連休。

朝早く出発し、『談合坂SA』でパンを食べて蓼科の『北横岳ロープウェイ』に到着したのが9:00。


祝日という事もあり、朝から結構な賑わい。
通常20分間隔で運行するロープウェイも10分間隔での運行となっていた。


山頂駅の売店で評判の『コケモモ大福』を買い、出発。

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 秋の休日、混むのは当然ですな。


『坪庭』巡りの道から『北横岳』山頂への道に入ると登山者だけになる。
それでも、気軽に登れる山だけにジーンズ姿の人や家族連れの人も結構見かける。

『北横岳ヒュッテ』から2分ほど下りて行くと最初の池、『七ッ池』がある。

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 清々しい『七ツ池』


『北横岳ヒュッテ』からおよそ10分で『北横岳』山頂に到着。最高点は北峰だが三角点のある南峰を山頂と呼ぶらしい。
お湯を沸かしのんびりコーヒーとおにぎり、パンの昼食。

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 皆さん、満足した表情でした。



北峰から『亀甲池』までの道は傾斜はきつくないが、滑り易く段差が大きいので歩き難い。
でも、ご褒美として『ヒカリゴケ』の群生地があり、楽しませてくれる。

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 『ヒカリゴケ』、あちこちにある。


2つ目の池、『亀甲池』は普段ほとんどが干上がっているらしいが、この日はほぼ満水。前日結構降ったのかな?

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 静まり返る『亀甲池』

ここでは、かわいい子ども達が、お父さんお母さんの前を【エイ、エイ、オー!】と元気に歩いている姿が妙に風景とマッチングしていたなぁ…


その後は、変なキノコを見たりしながらのんびり歩いて、3つ目の池『双子池』に到着。
湖畔に荷物を下ろし、対岸にある『双子池ヒュッテ』に受付をしに行く。

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 テント場のある『雌池』                  水場の『雄池』


事前に得ていた情報で『雄池』の水がそのまま飲めるとは聞いていたけど、実際にはちょっと躊躇する。
小屋のおやじさんが自信満々に「50年前から変わらない水質」と胸を張るので、ここは人の良さそうなおやじさんを信じて“ゴクッ“っと。

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 確かに匂いも濁りも全くなしだなぁ。

カメラ、水筒以外の物は持ち込み禁止、手洗いの禁止と管理には気を使っているようだった。


  
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                    “ナナカマドの小舟”


  
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  まるで“神々の遊び場”



テントを張り、ビールを飲んで、隣の初テント設営の夫婦を手伝って、食事をすると後はやる事が無くなった…

写真を撮ったりテントでワインを飲んだりしているといつの間にか、Zoo…

夜中に鹿の遠吠えで何度か目が覚める以外は、わりとグッスリ寝れた。



さすがに標高2,000M。朝はそれなりに冷え込んだ。

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 川霧ならぬ池霧

展望が無さそうだったので、『双子山』には登らず、そのまま『.雨池』に向かう。

通行止めになっている林道を迂回して森を歩くこと1時間半。
今回池巡りの締め、『雨池』に到着。
誰一人としてすれ違ったり、見かけたりしなかった。

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 風が冷たかった『雨池』


昨日買った『コケモモ大福』を食べて出発。
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 酸味と甘みがちょうどいい美味しさ


最後の登りも歩き難いスベスベの岩。相方が転んだりしながらも『雨池峠』に到着。

靄の中を歩けば、木道が現れ、昨日見た山頂駅が…
昨日の喧騒が嘘のように静まり返った山頂駅は、そろそろ冬支度かな。

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 『坪庭』巡りもいいなぁ…


ロープウェイ乗り場の『スカイレストラン』でカレーを食べて、『小斎の湯』で温泉を堪能。


相方の親友がオーナーのケーキ屋さん、『たてしな グーテ』でのんびりお茶タイム。
お土産を頂いて帰路に着く。




『北横岳ロープウェイ』 http://kitayatu.jp/
『小斎の湯』        http://www.kosainoyu.jp/
『たてしな グーテ』   http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20016076/



  写真1 : 『北横岳北峰』より 『蓼科山』を遠望
  写真2 : 『双子池(雄池)』の紅葉
  写真3 : 山の中の穏やかな時間…

2012夏山第3弾 partⅢ [山]



夜中2時頃目が覚めて、「あっ、星見えるかな?」とテントの外を見てみると、夜空一面に星の海。

息をのむ星空。写真に撮れないのは残念だが、これが星空だ!って事を体で感じた瞬間だった。



3日目

昨日と同じように快晴。
モルゲンロートに染まる山々も、昨日ほどの感動が無い。(贅沢だ)

朝食を済ませ、昨日と同じ時刻に出発。
この日の目的地は『北穂高岳』


『涸沢小屋』の脇を抜けて、『北穂沢』の道を登って行く。

涸沢の水源地で顔を洗い軽くリフレッシュ。


昨日と違い、この日のコースはずっと急登。しかも、大きな岩がゴロゴロしてたりで、なかなか手強い。

途中、振り返って『前穂高北尾根』を眺めると遠くに『富士山』発見!

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 富士山は形が分かり易くていい


1時間30分ほど登ると、このコースの難所、鎖場が現れる。
乾いた状態なので、慎重に手掛かりを探せばそれほど怖い事は無かった。

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慎重かつ大胆に。


まだまだ続く急登。手も使ってグングン高度を上げて行くとやがて『南稜テラス』のテント場に。
ここまでくればあと少し。

『北穂分岐』から一度下って登り返すと『北穂高岳』頂上。

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『槍ヶ岳』を眺めるには、これ以上ない展望台

山頂脇にある『北穂高小屋』で休憩。
よくぞこんな所にって所に建っている小屋。テラスで、頂上と同じ景色が眺めながらのんびり食事&コーヒー。

休憩中、松本消防署の職員さん達が消防設備の点検で麓から登って来てた。
一人は、地下足袋で登ってきたベテランさん。
仕事とはいえ、大変だなぁ…


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 小屋からすぐに始まる『大キレット』。 恐ろしいくらいに切れ落ちている。

頂上の飛騨側(岐阜側)はすっぱりと切れ落ちている断崖絶壁の岩場、『滝谷』
この日も数名のクライマーが登攀していた。

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 『滝谷』 クライマー憧れの岩場。


『北穂小屋』のセンスいいTシャツをお土産で買い、下山開始。

下りも慎重に岩場を下り帰路に着く。

登りでは気付かなかった花を愛でながら、遠くの山を眺めながらの下山。

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イワツメクサ 『北穂小屋』のシンボル         ミヤマトリカブト(毒に注意)

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アザミの一種                       ウサギギク

この日も『涸沢小屋』で乾杯!
毎日生ビールを飲んでる気がするが…

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『北尾根』をバックに… 『ジョッキが『マムート』だ。

最後のディナーはキムチ鍋。疲れた体にピリ辛が効くねぇ。

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仙台麩とチーズでコクUP!


夜中、近くのテントから「星がきれいだ!」って声が聞こえたが、前の日に見てるからなぁってあえて星空を見なかったがもったいない話だ。



翌朝は、秋の訪れを感じる朝焼け。

食後、ゆっくりとテントを撤収し、『涸沢ヒュッテ』でお土産を買い下山開始。

4日間いた涸沢を後にするが、夏の終わりと相まってちょっと淋しさも… 
またいつか来るだろう。
さらば涸沢。

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朝焼けの涸沢

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 『涸沢ヒュッテ』のテラスから…  絵になるねぇ。


『横尾』、『徳沢』、『明神』とスタコラ歩き、上高地に到着。
これでもかってくらいの人、人、人…
下界に下りてきた事を嫌ってくらいに感じさせられバスに乗り沢渡へ。


しかし、天候に恵まれた4日間であった。
去年のご褒美か、日頃の行いかはわからないが、今後しばらくはこんな天運は訪れないだろうな。



写真1 『北穂沢』からみる『奥穂高岳』
写真2 のんびりテント泊してみたい『徳沢』のテント場

2012夏山第3弾 partⅡ [山]



涸沢カールを横切るように作られたパノラマコースを登って行くと、突然お花畑が現れた。

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       天空のお花畑


雪渓を慎重に横切り、徐々に高度を上げて行くと『ザイテングラート』取り付きに到着。
これからは、手と足を使っての登り。
前を行く登山者が落す石に注意しながら、また、自分たちも落石を発生させないように登る。


取り付きからおよそ1時間30分。
白出のコルに建つ『穂高岳山荘』に到着。
広いテラスからはこれから登る『奥穂高岳』へのそそり立つ岩壁が見える。

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 『穂高岳山荘』 結構大きな小屋


休憩の後、いよいよ最後の登りが始まる。
いきなり梯子や鎖の難所。
これがずっと続くのかと思ったら、最初の10分だけだった。

とは言え、3,000mの稜線。思った通りに脚が進まずちょっと息が上がる。


噂の『ジャンダルム』が右手に見えてきたら、頂上はもうすぐ。
振り返れば、『笠ヶ岳』、『槍ヶ岳』が天を刺している。

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『ジャンダルム』 この先、行く事は多分ないだろう。

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孤高の『笠ヶ岳』                     『涸沢岳』の奥、“槍”が天を刺している


頂上では多くの登山者が感慨深げに360°の大パノラマを満喫していた。
もちろん自分も…

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 穂高神社の祠もある。


三四郎さんお手製のサンドイッチと山頂の景色で、お腹と心を満たして山頂を後にする。

小屋手前の梯子と岩場を慎重に下りきると喉が渇いたので、自分としては珍しい飲み物コーラで小さな乾杯。


『ザイテングラート』を下り、『涸沢小屋』まであと30分という所で、ポツポツ降り出した。
去年の教訓。降り出したら迷わずレインウェアを着る。
結局、『涸沢小屋』に着くまで雨は止まず、小屋の軒先で雨宿り&生ビール。


テントに戻り、晴上った空の下濡れた物を干しながら夕食の準備。
この日のディナー。

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角煮丼とチーズフォンデュ(写真なし)


昨夜はよく寝たせいか、食後も元気。
暮れゆく涸沢の景色を見ながら、ワインなんぞを呑む。

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    夕暮れの涸沢

脚の疲れもさほど無く、明日の北穂も順調に登れそうだ。


ワインの酔いが程良く廻ってきた午後8時過ぎにウトウト…



      ~partⅢに続く~  http://mixi.jp/home.pl#!/diary/10513112/1867615684


写真1 お花畑と『涸沢槍』
写真2 『ジャンダルム』(護衛兵の意味)、難路。

2012夏山第3弾 partⅠ [山]



1年の計画を、この4日間の夏休みに合わせて作ると言っても過言ではない。
ちょっと大げさだが、体力づくりやお財布の充実は間違いなくこの4日間のためだ。


テント泊の山になってから初めての本格的な夏山。
毎日重いザックを背負っての縦走は、さらに体力アップしているであろう来年以降にするとして、
今年は、ベースキャンプ型の登山とした。



前回と同様、今回もマイカーでのアプローチ。

日曜の夜、夕食、シャワーを浴びて、出発。

低公害バスの乗り場である沢渡には午前2時過ぎに到着。
始発バスまで、しばし仮眠。



翌朝、バスに揺られウトウトしながら上高地バスターミナルに到着。
さすがは日本有数の観光地。
早朝から名所『河童橋』には人・人・人…


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 朝もやの上高地

順調に『明神』、『徳沢』と歩き、『横尾』に着いて休憩してたら突然の睡魔。
さすがに仮眠2時間では、ちと辛い…
15分ほどお昼寝すると、頭はスッキリ!


徐々に登り始めた林道でそれは起きた。
先頭のゆきどんが驚いて後ずさり…
目の前の支沢を自分と同じくらいの黒いヤツが“ドスッ、ドスッ“と走り抜けて行った。
そう、クマさんに遭遇してしまった。

まさか、これだけ登山者が頻繁に通る道で出くわすとは…
あと、3メートル近ければ襲われていたであろう。
くわばら…


本谷橋で顔を洗い、食糧補給をする頃には恐怖感も消え、これから始まる本格的な登りにワクワクドキドキ。

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 尖った『涸沢槍』が見えればもうすぐそこ


急だが歩き易く整備された道を登りおよそ2時間30分。
今回の宿営地、『涸沢』に到着。

テントを設営してから、って予定だった生ビールを迷わず注文!
水分控えめだった身体に浸み渡る…

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  この誘惑に勝てる人はいるのだろうか?


テントを張り終え、食事の準備。
この日のディナーは、『鰻丼』

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 三四郎さんお手製、キャベツの潮ダレ炒め               せめて初日は豪華に!

寝不足もあり、この日は追加のビール1本でグッスリzzz…


翌朝、テントから見える『屏風の頭』越しに見える空は快晴。
ふと、後ろを振り返ると…

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 モルゲンロートに染まる『奥穂高岳』、『涸沢岳』、『北穂高岳』


快晴の天候の下、気持ちの良い登山ができそうな予感。

朝ごはんを食べてちょっと遅めの出発。



『奥穂高岳』を目指す。



   ~ partⅡに続く ~   http://mixi.jp/home.pl#!/diary/10513112/1867029893


写真1 『本谷橋』付近から見る『北穂高岳』
写真2 モルゲンロート(あさ日)で萌え上がる『涸沢槍』

2012夏山第2弾 partⅡ [山]




 夜中、近くのテント内で小さな子が夜泣きをして浅い眠りから覚めた以外は、割とグッスリ眠れた。

雑炊を食べて、早速出発。

テントはそのままで最低限の荷物だけ(と言っても日帰り登山程度の荷物)を背負って身軽に「地蔵尾根」を登る。
ガスが湧いてイマイチ展望が利かないが、稜線に出た途端に東側(清里側)が一望。

赤岳までの主脈縦走路は素晴らしい天気。


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 コマクサの稜線から富士山を眺める
 
さほど苦にならない急登を花を愛でながら登ると約30分で「赤岳」頂上に到着。
よくぞこんな所に小屋を建てたなぁって思う、「赤岳頂上小屋」があり、その南側に一等三角点の頂上がある。

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 7月の山はお花畑が楽しみ。

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 遮るものは何もない… 赤岳頂上


頂上でコーヒーを飲んで、三四郎さんお手製の“ホットドッグ”(生野菜入り)を食べて後半に備えたら、急な岩場をどんどん下る。

次の目的地は「阿弥陀岳」
中岳を越えて、急で歩きにくい道を登りきると「阿弥陀岳」頂上。
この登り、今回の登りの中で一番きつかったかな。


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 誰もいない阿弥陀岳頂上(人気ないのかな?)

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中岳越しに赤岳を見ると岩だらけって感じに…


来た道を慎重に下り、分岐から自分たちのテントに向かい、予定より早く“帰宅”

テントの撤収もカラカラに乾いた天気のおかげですんなり。
それにしても暑いなぁ…

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 自分たちのテントしかなかった…


軽く昼ご飯を食べて、あとは沢沿いの道を下るだけ。
昨日よりも確実に軽いテント入りザックは、身体が慣れたせいもあって苦にならない。
登りもこのくらいの感覚ならなぁ…

神様がいそうな森や沢の道をどんどん下り、予定よりもかなり早く昨日通った「やまのこ村」に到着。
それにしても暑い…
この後、車の運転を控えてるのでビールは飲めない。
そうだ、かき氷でも食べよう!

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 静かな静かな「美濃戸」 (写真は赤岳山荘)

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 お互いのザック色に合わせてレモンとイチゴ


駐車場までは昨日来た道を30分ほどで到着。
日帰り入浴で汗を流し、着替えると都会への「帰還許可」をもらえた気がする。


友人が5月に開いた蓼科のケーキ屋さん、『グーテ』に寄り甘い物を補給し、快適なドライブで東京まで…


2週続けての山、テントを背負っての山とそれなりに体力は付いたかなぁ…

8月の4日間が楽しみになった山旅でした。



写真1:コマクサ(高山植物の女王)
写真2:イワベンケイ
写真3:ハクサンなんとか?

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